
見た目はそっくり。でも中身はまったく違う。
住宅展示場やカタログを見ていると、
「この床、木目がきれいで無垢っぽいですね」と言いたくなる家がたくさんあります。
しかし、その多くが集成材(しゅうせいざい)という素材でできていることをご存じでしょうか。
見た目は無垢材とそっくり。
でも中身を見れば、その違いは“木そのもの”か、“木を貼り合わせたもの”か。
この違いが、家の寿命や快適さに大きく影響します。
集成材とは?“整った木”のようで実は人工素材

集成材は、木を細かくカットし、接着剤で何層にも貼り合わせてつくった「人工木材」です。
均一な品質で、反りや割れが少なく、扱いやすいというメリットがあります。
一方で、問題は接着剤や化学物質の使用量。
大量の接着剤で固定されているため、揮発性有機化合物(VOC)が室内に放出される可能性があります。
特に小さなお子さんやアレルギー体質の方にとっては注意が必要です。
また、貼り合わせの層にわずかな“ズレ”があると、長年の湿気や乾燥で剥離や歪みを起こすことも。
見た目が変わらなくても、内部の劣化は確実に進みます。
無垢材は“生きている素材”

一方、無垢材は一本の木からそのまま切り出した、自然そのままの木です。
接着剤を使わないため、化学物質の心配がなく、空気がやさしい。
湿度が高いときは水分を吸い、乾燥すれば吐き出す。
つまり、木が呼吸しているのです。
その結果、家全体の湿度を自動で調整し、一年中さらっと快適な空気環境を保ちます。
この“呼吸”があるからこそ、木の家は長持ちします。
集成材のように層が剥がれることもなく、年月を重ねるほどに深みを増すのが無垢材の魅力です。
健康面でも大きな違いがある
家の中の空気は、思っている以上に“素材”の影響を受けます。
壁・床・天井など、室内のほとんどを覆う部分が、実は空気をつくっているのです。
無垢材は、自然素材特有のフィトンチッド(木の香り成分)を放出し、リラックス効果や抗菌作用をもたらします。逆に、集成材は化学接着剤の成分がわずかに残るため、化学物質過敏症の原因になるケースも。
「木の家に住んでいるつもりが、実は化学物質に囲まれていた」
そんなことが起きてしまうのも、素材選びの段階で違いを見落としてしまうからです。
鈴木工匠が“無垢材”にこだわる理由
私たち鈴木工匠は、
「本当に木の家と呼べる家をつくりたい」という想いから、構造材から内装材まで、徹底的に無垢材を使用しています。
柱や梁はもちろん、床・天井・建具に至るまで、“木を貼る”のではなく、“木そのもの”でつくる。
見学されたお客様が思わず「この家、空気が違う」とおっしゃるのは、木が呼吸しているからにほかなりません。
さらに、鈴木工匠の家は無垢材の特性を最大限に引き出すため、特許技術「Q換調」によって常に新鮮な空気を循環。湿度・温度・空気質が自然に整うことで、木が本来の生命力を発揮します。
“長く愛せる家”をつくるなら、本物の木を。
無垢材は手間がかかる素材です。
反りや割れを見極めながら、一本一本丁寧に扱わなければなりません。
だからこそ、職人の経験と技術が問われる素材。
私たちの家づくりは、外部に委託せず、自社の大工が責任を持って施工します。
木の癖を知り、木の声を聞きながら組み上げる。
それが、百年住める“本物の木の家”を支える根本です。
見た目ではなく、“中身”で選ぶ家づくりを
「木の家」と名乗る住宅会社はたくさんあります。
しかし、使われているのが本物の無垢材かどうかは、見た目だけでは判断できません。
これからの家づくりで大切なのは、「どんな木を使っているか」「どう生かしているか」。
素材の違いを知ることこそ、後悔しない家づくりの第一歩です。

