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犬と暮らす家は、散歩帰りから考える。玄関・足洗い・収納のつなぎ方

犬と暮らす家は、散歩帰りから考える。玄関・足洗い・収納のつなぎ方

雨上がりの道を歩いて、愛犬と帰宅。玄関で足を拭こうとしてから、タオルを洗面所に置いたままだと気づく。片手にはリード、もう片方には散歩バッグ。靴を脱ぐのも、ひと仕事です。

これから犬と暮らす家を建てるなら、そんな「散歩から帰ったあとの数分」を、間取りを考える手がかりにしてみませんか。

足洗い場を設けるかどうかだけでなく、どこで立ち止まり、何を取り、どこにしまうのか。玄関から室内までの動きをひと続きで考えると、自分たちの暮らしに必要な場所が見えてきます。

玄関は「通る場所」に加えて、「お世話をする場所」に

まずは、普段の散歩帰りを思い出してみてください。

玄関ドアを閉める。荷物を置く。愛犬の足を拭く。リードを外して片づける。それから室内へ。ご家庭によって順番は違いますが、玄関では思いのほか多くのことをしています。

図面を見るときは、靴を脱ぐ場所だけでなく、愛犬と人が一緒にとどまれる場所も確認しましょう。人がしゃがんだときに扉を開けられるか、家族が帰ってきても通れるか。収納を増やして、その手前の作業スペースを狭くしていないかも見ておきたいところです。

愛犬が外へ出ないよう、玄関ドアを閉めてから落ち着いてお世話ができる配置も考えておきましょう。ゲートを使う予定なら、置き場所だけでなく、人の出入りや扉との干渉まで図面で確認しておくと具体的になります。

「玄関は何畳ほしいか」より先に、「ここで何をするか」。この順番で考えるのがおすすめです。

足洗い場は、近さだけでなく「使う姿勢」まで

足洗い場の候補には、屋外の水栓まわり、玄関脇の土間、シューズクロークの一角などがあります。雨の日にどこでお世話をしたいかを考えると、場所を絞りやすくなります。

ただし、玄関に近ければそれで十分、というわけではありません。愛犬の体格、お世話をする人の姿勢、普段は拭いて済ませるのか、水を使うことが多いのかによって、合う設備は変わります。

たとえば、シンクを使うなら、抱き上げる必要があるか、その動作を無理なく続けられるかまで確認したいところ。蛇口の位置や手の届く範囲も、実際の動きを想像しながら決めていきます。専用の洗い場を設けず、足を拭く場所と道具の置き場を整える選択もあります。

あわせて考えたいのが、周囲の床と壁です。木の家でも、水がかかる場所まで同じ仕上げにそろえる必要はありません。水はねを拭き取れるか、泥汚れの手入れはどうするか。見た目だけで選ばず、使う材料のお手入れ方法も確認しておきましょう。

タオルは手元に。濡れた道具には、一時置きの場所を

足洗い場を設けるなら、タオルの収納も一緒に計画しておきたいところです。

洗い終わってから取りに行くのではなく、その場で手を伸ばせば取れる位置へ。棚に手が届いても扉が開けにくい場合があるので、愛犬のお世話をしている姿勢で使えるかを確かめてみてください。

リード、散歩バッグ、袋の予備などは、出かけるときと帰ったときの両方から定位置を考えます。毎日使う物は取り出しやすい場所に、買い置きは別の棚に。収納する物を先に挙げておけば、必要な棚の高さや奥行きも決めやすくなります。

一方、濡れたレインウェアや使用後のタオルは、乾いた道具と同じ場所へすぐにしまえるとは限りません。掛けておく場所、洗濯へ回すまでの置き場も用意しておきましょう。乾かす場所は、水滴を受けられるか、風が通るかも含めて検討します。

「使う物の収納」と「使ったあとの置き場」。この二つを分けて考えると、帰宅後の片づけまで間取りに織り込めます。

鈴木工匠の実例。玄関脇に足洗いと収納をまとめた平屋

私たち鈴木工匠が手がけた鹿沼市坂田山の平屋にも、愛犬との暮らしを考えた玄関まわりがあります。

玄関につながるシューズクロークには、愛犬の足洗いにも使える流し台を設置。散歩道具を収納できる空間として計画しています。施工写真では、流し台の横に設けた棚もご覧いただけます。

また、LDKには愛犬のケージを収める場所をあらかじめ設けました。玄関でのお世話だけでなく、室内で過ごす場所まで含めて考えた住まいです。[住まいの紹介はこちらをご覧ください。]

この実例をそのまま取り入れることが、どのご家庭にも合うとは限りません。参考にしたいのは、足洗い・収納・愛犬の居場所を、間取りづくりの段階から一緒に考えることです。

鈴木工匠のオーダーメイドの家づくりでは、ご家族の暮らし方を伺いながら、収納や家具も使う場所と用途に合わせて計画しています。棚の幅や高さも、しまいたい物や使う人を起点に考えます

間取りの相談には、「いつもの散歩」の話を

犬と暮らす家の相談に、最初から整った間取り図は必要ありません。

「雨の日は、玄関で足を拭いています」
「散歩の道具が、いつも靴箱の上に出ています」
「今は抱っこできるけれど、先のことも考えておきたいです」

そんな日常の話が、住まいを考える具体的な材料になります。今使っている散歩道具やケージの写真、寸法が分かるメモがあれば、収納や置き場所の相談も進めやすくなります。

愛犬と玄関に入ってから、家族とくつろぐまで。新しい家ではどんなふうに過ごしたいか、私たちにお聞かせください。

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