
「どっちが正解?」ではなく「自分たちにとってのベスト」を探す時代へ
「ずっと賃貸のままでいいのかな…?」
「持ち家を買った方が老後は安心って聞くけど、本当?」
これは、家づくりに興味を持ち始めた方の多くが一度は考えることです。
昔であれば「結婚したら家を建てるのが当たり前」という空気がありましたが、今はそうではありません。
ライフスタイルが多様化した現代では、“賃貸”も“持ち家”も、どちらも立派な選択肢。
でも一方で、それぞれの違いをしっかりと理解して選ばないと、
「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうことも。
そこでこの記事では、家づくりのプロとしての視点から、「賃貸 vs 持ち家」問題を“本音”で、そして“中立”な立場から解説していきます。
賃貸と持ち家、それぞれのメリット・デメリットを整理しましょう
【賃貸】のメリット・デメリット
メリット
デメリット
【持ち家】のメリット・デメリット
メリット
デメリット
実際、どっちが「得」なの?生涯コストで比べてみましょう!
ここで気になるのが、「どっちが“お金の面で得”なのか?」ということですよね。
これは条件によって大きく変わりますが、ざっくりとした例で比べてみましょう。
【例】30歳から住み始め、80歳までの50年間で比較
比較項目 | 賃貸 | 持ち家(注文住宅・3000万円) |
|---|---|---|
初期費用 | 敷金・礼金など 約20万円 | 頭金・諸費用 約300万円 |
月額支出 | 家賃10万円(更新料2年ごと) | ローン返済:月8万円(35年完済) |
維持費 | 家賃ずっと必要(総額約6000万円) | 修繕・税金含む:総額約3600万円+土地価値 |
あくまで一例ですが、同じ期間で比べると「持ち家」の方が総額は安くなるケースも少なくありません。
しかも、持ち家の場合は“自分の資産”として残るという違いもあります。
ただし!注意すべきは「ローンの組み方」
持ち家が“お得”になるためには、無理のない返済計画が大前提です。
月々の返済額・ボーナス払い・将来の教育費などを踏まえて、安心して支払える金額で設計されているか?
これを見誤ると、「家のせいで生活がカツカツ…」なんてことにもなりかねません。
私たちが家づくりをサポートする際には、まずこの“ライフプラン”から一緒に考え、「家を建てた後も豊かに暮らせる」ことを何より大切にしています。
賃貸では得られない、持ち家ならではの価値とは?
お金の話だけで言えば、「身軽さ」を重視するなら賃貸、「長期の安心と資産性」を重視するなら持ち家、という結論に近づいてきました。
ですが実は、数字だけでは測れない“価値”が持ち家にはあると、私たちは感じています。
後半では、お客様の声を交えながら――
「自由にデザインできる暮らしの満足感」
「自然素材の家がもたらす、家族の健康」
「子どもたちの心を育てる空間」
といった、“お金では買えない価値”にフォーカスしていきます。
後半(次回)では、
「家族にとっての“本当の豊かさ”とは?」をテーマに掘り下げていきます。
次回をお楽しみに!

